ソフトバンクグループ約7000億円の赤字を計上

ソフトバンクグループ約7000億円の赤字を計上

ソフトバンクグループ約7000億円の赤字を計上

ソフトバンクグループが、投資企業の評価損によって約7000億円の赤字を計上した。フリマアプリのメルカリも赤字が拡大し、株価が一時ストップ安まで売り込まれたほか、楽天も投資したライドシェア企業の評価損で赤字転落している。ネット企業の業績が次々に悪化している。

モバイル通信会社から投資ファンド化へ大胆な業態転換を進めてきた孫正義会長兼社長が率いるソフトバンクグループが2019年度第2四半期(7~9月期)決算で歴史的な赤字に転落。

ソフトバンクグループの2019年7~9月期(四半期)の連結決算は、最終損益が7001億円の赤字となった(4~9月の中間決算としては4215億円の黒字)。四半期決算としては過去最大であり、同社会長の孫正義氏は記者会見において「これだけの赤字を出したのは創業以来」「真っ赤っかの大赤字」。

赤字の原因は、多額の投資を行っている米国のシェアオフィス運営企業ウィーカンパニー関連で巨額損失が発生したことである。ソフトバンク本体で約47億ドル、10兆円の資金を運用しているソフトバンク・ビジョン・ファンドで34億ドルの損失が発生し、投資事業全体では1兆円近くの損失となっている。

ソフトバンクグループは、ウィー社に対して本体とファンドを合わせて累計で約1兆円の金額を投資しており、約3割の株式を保有する大株主となっている。

ウィー社は今年中に株式を上場する算段で、一時は時価総額が470億ドル(約5兆円)に達するともいわれていたが、一部投資家が将来性について懸念を表明したことから同社は上場を延期。現時点での想定時価総額は78億ドルまで下がっており、これに伴ってソフトバンクグループが保有する株式に評価損が発生した。

いつも強気の孫社長は11月6日(先週水曜日)の決算発表で、「ぼろぼろ。真っ赤かの大赤字」としながら、プレゼンテーションの最後を「大勢に異常なし」という言葉で自信たっぷりに総括した。

この強気の発言を額面通りに受け止められない。「これといった根拠はないが、」と前置きしたうえで、「納税額が少ないことへの批判や、携帯の値下げ要求をかわすために、意図的に評価損を多めに計上して、赤字決算を演出したのではないか」と勘繰る声が多数をしめる。

孫社長はファンド事業の投資先であるシェアオフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーの損益にスポットを充てて、これが引き金でソフトバンクグループの決算が「真っ赤か」「ボロボロ」になったと認めた。ただ、その直後に、ウィーカンパニーも、ファンド事業全体としてもV字回復できると強気の予測を展開、経営の「大勢に異常なし」と結論付けて、大きく胸を張ってみせた。

孫社長は、ファンドとソフトバンクグループ本体の両方からウィーカンパニーに投資しているので、ファンド側で約3600億円、本体側で同5000億円の損失が出たと明かしたうえで、記者会見の場で、投資の判断が「まずかった。高すぎた。反省しなければならない」と潔く認めた。

 

ポイントのことならポイントスタジアム

 

 

オピニオンカテゴリの最新記事