政治

トランプは孤立主義者ではない

トランプ外交に「一貫性がない」という分析が大間違いである   篠田 英朗  東京外国語大学教授  国際関係論、平和構築   トランプ政権の政策的態度を「孤立主義」という言葉で描写しようとするコメンテーターが多いように感じる。 トランプはグローバル化に取り残された白人層を支持基盤としたグローバル化に抵抗している大統領だ、というイメージが、「孤立主義」とか「保護貿易」といった言葉のイメージに合致するのだろう。 しかしこれらの言葉を使ってトランプ政権の政策的方向性を描写するのは、あまり妥当なこととは思えない。むしろこれらの概念は、かえってわれわれのトランプ政権の理解を阻害するように思われる。 「孤立主義」という日本の学校教科書などで19世紀アメリカ外交の描写として使われている概念は、20世紀になってから用いられるようになった概念であり、しかも極めて「ヨーロッパ中心主義的」な概念である。 第一次世界大戦の後、議会の反対で国際連盟に加入しなかったアメリカの外交政策を「孤立主義」と形容したのは、失望したヨーロッパ人たちであった。アメリカ人が「孤立」した状態を望んだということでは […]

グローバリスト対談竹中平蔵×ムーギー・キム

竹中平蔵×ムーギー・キム 財務省は、なぜ大臣をからめとるのが上手いのか?首相を引きずりおろすのは野党ではなく与党! 竹中平蔵(東洋大学教授)、ムーギー・キム(投資家) 「官僚の中の官僚」「最強の省庁」と言われる財務省。 そんな財務官僚のトップである福田淳一事務次官が『週刊新潮』によるセクハラ報道の疑惑により、辞職することが発表された。 一部新聞では、安倍首相や菅官房長官サイドでは早期辞任を望んでいたが、麻生太郎財務大臣がそれを飲まなかった、とも報じられている。 なぜ事態がこれほど「炎上」するまで官邸サイドは決定的な手を打てなかったのか? その本質的な理由について、竹中平蔵×ムーギー・キムの新刊『最強の生産性革命 時代遅れのルールに縛られない38の教訓』から、抜粋する。 (冒頭 ムーギー・キム) さて、最近は安倍首相の3選が危ういだの、どこどこの派閥の領袖(りょうしゅう)が次の首相を決めただの、解散選挙に打って出るだの(何回選挙するのほんとに!)、首相交代論が急速に盛り上がっている。 少し前に若手官僚に省内の雰囲気を聴いたら、佐川氏が証人喚問であそこまで“しらばっくれた”ので、なんだかん […]