沖縄知事選

沖縄知事選

玉城氏発した「一国二制度」

30日の投開票日まで、残すところわずかとなった沖縄県知事選。自由党前衆院議員の玉城(たまき)デニー氏(58)と、前宜野湾市長の佐喜真淳(さきま・あつし)氏(54)の事実上の一騎打ちは現状、両氏が伯仲の情勢だという。ネット上でも両陣営のアピールが盛んだが、中でひとつ気になるシーン、言葉がある。

玉城氏が今年5月の衆院内閣委員会で、安倍晋三首相に質疑を行った際の一場面だ。玉城氏は次の言葉で質問を締めくくった。

「最後に総理に要望を申しつけたい(原文ママ)と思います。沖縄を『一国二制度』にして関税をゼロにし、消費税をゼロにする。そのぐらい大胆な沖縄の将来を見越したそういう提案もぜひ行っていただきたい」

この「一国二制度」という部分だけが切り取られ、反対陣営の人たちからは「玉城批判」に使われているが、玉城氏側はこれを「デマ」だと言っている。

議事録も映像も残っているのだから「デマ」とするには無理がある。玉城陣営の一部は、これは「そのぐらい大胆な提案を」と言わんがための一種の比喩だと言っている。

しかし、いやしくも衆院内閣委員会での、首相への質問で、これほど“特別な政治的意味”を持つ言葉を発しておいて、「比喩」だったでは通るまい。

この「一国二制度」という言葉を玉城氏が使ったことについて、2つの問題点を指摘しておく。

まず、この言葉のルーツはどこかという点だ。

「一国二制度」という用語は「一個国家・両種制度」の略で、1978年、中国が英国からの返還期限が迫った香港、マカオの主権回復と、さらに、台湾統一を実現するために打ち出した統一方針だ。そんな生臭い他国のスローガンを、日本の政治家がやすやすと口にする不見識、ナイーブさにまずあきれる。

第2に、この言葉を沖縄に最初に使ったのは「誰か」という点だ。答えは次の文章にある。

「『自立・独立』『一国二制度』『東アジア』『歴史』『自然』の5つのキーワードが、沖縄の真の自立と発展を実現するための道しるべになると考えている。つまり、沖縄において『自立・独立』型経済を作り上げるためには、『一国二制度』を取り入れ、『東アジア』の拠点の一つとなるように…」

これは、今はなき民主党という政党が2005年8月に出した「民主党沖縄ビジョン【改訂】」の中の一文だ。玉城氏はここから引いたと考えられる。

この言葉の核心、恐ろしさを、玉城氏と旧民主党の面々、そして彼らに煽られている沖縄県民の皆さんにお伝えしなければ。そう思っていた矢先、あるニュースが飛び込んできた。

香港政府は24日、香港独立を訴える「香港民族党(Hong Kong National Party)」に活動禁止命令を出した。政党に活動禁止命令が出されたのは、21年前に香港が英国から中国へ返還されてから初のことだ。

2014年秋に起きた若者らの民主化要求運動「雨傘革命」から、ちょうど4年。あの盛り上がりはすでに遠くへ、香港の「自由」は、今や瀕死(ひんし)の状態だ。返還の際にうたわれた「一国二制度」は、中国の習近平体制の下で、完全に形骸化されている。

こんな不吉な言葉は、わが国の沖縄に断固不要だ。

そう申し上げながら、遠く東京から、沖縄の有権者の皆様の賢明なご判断を待ちたいと思うのだ。

■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす』(産経新聞出版)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)など多数。

 

大型で非常に強い台風24号は29日、沖縄にかなり接近し、那覇市の南西の海上を北に進んだ。動きが遅く、沖縄・奄美で影響が長時間続く見込み。30日には勢力を維持したまま西日本に接近・上陸し、10月1日にかけて東日本や北日本に接近して列島を縦断する恐れがある。

気象庁は広範囲で暴風や高波、大雨への厳重な警戒を呼び掛けている。

沖縄県選挙管理委員会によると、台風24号の影響で29日までに、県内自治体の半数以上に当たる23市町村が知事選の期日前投票の中止を決めた。

県によると、28~29日にかけて、風にあおられ転倒するなどして男女5人が軽傷を負った。

日航グループや全日空など航空各社によると、29日の便は、沖縄や鹿児島の空港を発着する路線を中心に計400便以上が欠航し、影響旅客数は3万8千人超に上った。

4日の台風で滑走路が浸水し、一時閉鎖した関西国際空港では、土嚢(どのう)を準備するなど対応に追われた。

気象庁によると、29日午前、沖縄県南城市で55・0メートル、那覇市で50・8メートルの瞬間風速を観測した。沖縄県では24時間雨量が100ミリを超える地点が相次いでいる。30日から10月1日にかけて、秋雨前線や台風本体の雨雲の影響で西日本から北日本も大雨になる見込み。

台風24号は29日午前9時現在、那覇市の南西約120キロを時速約15キロで北に進んだ。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心の東側280キロ以内と西側220キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、北東側650キロ以内と南西側560キロ以内が風速15メートル以上の強風域となっている。

 

沖縄知事選挙は、投票日前日の本日は、台風で荒天。明日は晴れそうだ。

 

情勢は佐喜眞陣営の巻き返しがようやく功を奏す一方、玉城陣営の翁長派と革新派の不協和音が目立って、20%あるといわれた差が急速に詰まり。予断を許さない状況のようだ。

地域的には、那覇で玉城がリード。先島は佐喜眞だ。那覇でも、首里や真和志といった翁長氏の地盤だったところで、玉城リードが大きい。これは、翁長氏に対する追悼ムードが強く、「将来はともかく今回は翁長氏の後継者に」という人が少なからずいるし、誇り高い首里などの人たちが、宜野湾市長という佐喜眞氏の前歴への反発もありそうだ。

また、那覇市では若い人たちに対する玉城氏の受けの良さがある。沖縄でもオールドメディアに頼る譲歩弱者たる高齢者では革新が強く、ネットに強い若年層では保守が強いのは本土と同じだ。

ただ、候補者としては、ラジオパーソナリティ出身の玉城氏の軽妙さや見かけの良さは、若い人にアピールできない革新派にとってはその弱点を補う賢い選択だ。また、玉城氏がハーフだというのは、沖縄では少なくともマイナスに働かない米軍統治について肯定的にはとらえてないが、ただ、当時はアメリカの最良の時代だったからアメリカ人のイメージは悪くないのだ。

それにハーフの玉城氏ならアメリカとよい交渉ができるのでないかと勘違いしているということもある。実際には、玉城氏が英語堪能でも国際感覚があるわけでもなく、佐喜眞氏が英仏語堪能でフランスに8年間もいたのだから欧米人との交渉はお手の物なのだが、錯覚はあり続ける。

八重山や宮古のような先島では、そもそも翁長氏は人気がなかった。やはり翁長氏は発想が沖縄の政治家でなく那覇の政治家だったと先島の人たちは言う。安全保障問題も、尖閣に対する沖縄本島の人の執着はもうひとつだが、石垣市を含む八重山では高い。もちろん、防衛問題でも基地がほとんどない現状が自分たちの安全を増しているなどという絵空事で単純にごまかされる人も少ない。

選挙情勢としては、自民竹下派、公明党のフル回転で、翁長票の回収はかなり進んでいる。なにしろ、もともと、翁長氏は竹下派であった。公明党を保守につけたのも自民党県連幹部としての翁長氏の功績なのである。そして、下地幹郎代議士も維新の熟練したスタッフのバックアップを応援を得て、これまでの下地陣営とはまた違った広がりを見えている。

というわけで、佐喜眞陣営の追い上げは強烈なのだが、はたして、投票日に結果がでるまでに間に合うかはなお微妙で不透明だ。

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