血液サラサラの為の第一歩

血液サラサラの為の第一歩

ドロドロ血液は命取り

日本人の3大死因と言えば、悪性新生物(ガン)、心疾患、脳血管疾患が挙げられますが、そのうち心疾患の約9割を占める心筋梗塞と、脳血管疾患で増加傾向にあるとされる脳梗塞は、血管内で血液の塊が生じることで血流が止まってしまう「血栓症」が引き起こすものであり、統計的にはガンに匹敵する死因とされています。

血液がドロドロになると、たくさんの病気のリスクが高まります。血小板の硬化や白血球の粘着で狭くなってしまった血管を血液が無理に通り抜けようとすることで、血管に圧力がかかって高血圧になります。

ドロドロの血液は悪玉コレステロールや中性脂肪で動脈硬化を引き起こしやすく、血栓によって血管が詰まってしまうことになります。この血栓が心臓に酸素や栄養分を送れなくすることで心筋梗塞が起こりますが、発作を起こした直後の死亡率は約4割と、高いものになっています。

脳の血管に血栓ができると、今度は脳梗塞になってしまいます。脳梗塞の死亡率はそれほど高くありませんが、回復後に半身不随や寝たきりになる場合が多く、心筋梗塞と同じくらい恐ろしいものです。

 

血栓症を誘発するのが、「血液ドロドロ」。食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足、そしてストレスといった生活習慣の乱れから、血液の汚れや血流の滞りに活性酸素の弊害が加わって引き起こされるものですが、特にコレステロールや中性脂肪値が気になる中高年層が増加傾向にある中、場合によっては突然死を招きかねない恐ろしい疾病だけに充分な注意が必要。ただし、日常の生活態度に気をつければ、予防・改善できる病気でもありますので、その辺の対策をしっかり頭に入れて実践することが肝要です。

動脈硬化の仕組み

①拍動による加速度(血管伝搬速度の由来)による物理的衝撃で、動脈の壁の内皮細胞が常に壊れ続けます。

②壊れた部分に、単球:モノサイトが付着して内皮細胞に変死して修復します。

③LDLコレステロールが多いと、血管壁修復のために必要以上のLDLコレステロールが血管壁に侵入します。

④LDLコレステロールが一定以上に血管壁に溜まると、血管壁が硬くなり、血管伝搬速度が速くなります。

⑤伝播速度が速くなると、加速度による動脈壁への物理的負荷がさらに大きくなります。

⑥動脈壁の内皮細胞の傷害がさらに増えます。

⑦内皮細胞の修復に来た単球:モノサイトが傷害部から血管壁に侵入します。

⑧血管壁に侵入したモノサイト→貪食細胞:マクロファージ:Mφに変身します。

⑨血管壁のLDLコレステロールをマクロファージが貪食して、泡沫細胞に変化し血管壁がますます硬くなります。

⑩血管壁の加速度増加による衝撃で、血管壁の中膜に存在する平滑筋の多くが内膜に侵入して、マクロファージに変身します。

⑪変身した平滑筋がLDLコレステロールを貪食し、泡沫細胞になります。

⑫平滑筋は線維細胞にも変身して血管壁に硬い盛り上がり作ります。

⑬内側に盛り上がった組織が血管内腔に渦流が生じます。

⑭血管壁の渦流が原因で血栓が大量に作られ、血栓がその場で詰まると心筋梗塞に、剥がれて流れていくと脳梗塞・血栓症になるのです。

 

動脈硬化は自覚症状もなく、ゆっくりと進行します。

少しずつ血液中の脂肪が血管壁にしみこんで、やがて血管の内壁にプラークができます。このプラークが徐々に大きくなって血流を遮り、発作が起こることもありますが、そうではなく、あるとき突然プラークが破裂し、ほんの一瞬で血栓が形成されて血管を塞ぐことがあり昨日まで健康だった人が急に発作に見舞われてしまうことがあるのには、ここに原因があります。
ただ、なかには血流が悪化していることを示す症状が、発作の事前に現れるケースもあります。心筋梗塞であれば労作時の胸痛、脳梗塞であれば手足がしびれる・力が入らない、舌がもつれる、会話中に次の言葉が出てこない、目の前が暗くなる、めまい、などです。

血液の流れが悪くなると、体の隅々にきちんと酸素や栄養が運ばれず、老廃物もたまりやすくなります。そうなると体は重く硬くなり、さまざまな悪影響が出て、頭もうまく働かず、美容面でもダメージが出てきます。そんな血液ドロドロのサインがあったら、薬よりもまずサラサラに戻す努力を始めましょう。

 

□ 肩凝りや腰痛がひどい    □ やけに疲れやすい   □ 手足がだるい
□ 片頭痛がある        □ 集中できない     □ イライラする
□ 肌荒れがひどい       □ 髪がパサついている  □ 冷え症で困る

こんな症状にはドロドロの血液が隠れています。そのドロドロの血液こそ、病気の一歩前まできていることを警告するサインです。一刻も早く生活習慣を改善しましょう。

 

 

血液をサラサラにする食品に、魚をのぞくと動物性脂肪が多い食品はほとんどありません。もちろん肉類などは重要なタンパク源ですが、食べすぎないこと、毎日続けて食べないことなどを心がけましょう。反対に、血液をサラサラにする食品にもいろいろなものがあるので、ひとつに限定せず、多くの種類をバランスよくとることが大切です。

食べすぎや飲みすぎなどが原因で、血液中の糖質や脂質が増えている場合

なんらかの理由で血液の成分(とくに赤血球)が変形して、うまく流れない場合

傷ついた血管の修復のため、血小板が集まって流れが停滞する場合

こうした状態を放置していると、動脈硬化の材料(脂質など)を増やしたり血管をつまらせる原因ともなるので注意が必要です。

血液をサラサラにする食事

1. ナットウキナーゼ

納豆のネバネバの正体であるナットウキナーゼという酵素には、血栓そのものを溶かす効果があります。ただし、血栓を防ぐワーファリンという薬を飲んでいる人は、納豆にふくまれるビタミンKが薬の効果を弱めてしまうので、注意してください(野菜などにふくまれる程度のビタミンKには問題はありません)。

2. クエン酸

お酢類や梅干しなどに多くふくまれているクエン酸は、疲労回復に役立つことで知られていますが、血小板が必要以上に集まるのを防ぐ効用もあります。飲みやすいもろみ酢などを利用するのもいいでしょう。

3. DHAとEPA

魚、とくに青魚(イワシ、サバ、サンマなど)に多く含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を摂取しましょう。DHAには、血管の弾力性を高めたり、赤血球の柔軟性を向上させる効果があります。EPAには血栓をつくりにくくして血流をよくする効果があります。
DHAやEPAはクロマグロやミナミマグロのトロにも多く含まれていますが、赤身にはあまり含まれていません。また、戻り鰹には多く含まれていますが、春獲れの初鰹にはあまり多くは含まれていません。

4. ポリフェノール類

赤ワインやブドウ、緑茶、ココアなどにふくまれているポリフェノール類には、コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。ただし、赤ワインの適量は1日グラス2杯程度までです。またブドウには果糖があるので、食べすぎないこと。
ポリフェノールの一種であるカロチノイドにも、強力な抗酸化作用があり、動脈硬化の予防に役立ちます。代表的なものに、ニンジンやブロッコリーに多いβカロテン、トマトに多いリコペンがあります。
また、タマネギに多くふくまれるケルセチンというポリフェノールは、脂質類の吸収をさまたげ、体外へ排出する働きがあります。

5. アルギン酸

アルギン酸は、コンブワカメなどのぬめりの正体でもある食物繊維です。コレステロールの吸収をさまたげ、体外へ排出する働きがあります。

6. ビタミンEとC

ビタミン類の中では、抗酸化作用が強く、動脈硬化の予防に必要とされるのは、ビタミンEとCです。ビタミンEはそれ自体が酸化されやすいので、Cと一緒にとると効果的です。ビタミンEはカボチャ、アスパラガスシュンギクニラサケサバナッツ類キウイフルーツなどに。また、ビタミンCはイチゴレモンオレンジ、キウイフルーツなどの果物類のほか、サツマイモピーマンコマツナなどにも多くふくまれています。

 

血液をサラサラにするために、最も重要なカギを握るのは食生活です。肉食を減らし、魚や大豆製品、野菜、海藻を中心にしたバランスの良い食事を心がけ、献立を考えるときは、ぜひ「オサカナスキヤネ」(お魚好きやね)と覚えましょう。1日でこの8品目が取れたら大丈夫。1日が難しければ、3日単位くらいから始めてみましょう。

【オ】お茶
日本茶に多く、ウーロン茶、麦茶などにも含まれる渋みの成分であるカテキンが活性酸素の生成を抑制し、白血球の流れを良くするうえ、血糖値の上昇を抑えます。

【サ】魚
特にいわしやさば、あじ、さんま、かつおなどの青背魚がお薦めです。DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含み、血中の余分なコレステロールを減らします。

【カ】海藻
わかめやこんぶ、ひじきなどの海藻には余分なコレステロールを減らし、血糖値の上昇を抑える働きがあり、またヨードが新陳代謝を活発にし、血液の流れを促進します。

【ナ】納豆
納豆だけに含まれるナットウキナーゼという酵素が血栓を溶かし、血液が固まりやすくなるのを防ぎます。また、大豆に含まれるイソフラボンも血中の余分なコレステロールを減らします。

【ス】酢
酸味のもとであるクエン酸が老廃物の排泄を進め、コレステロールや脂肪の分解を早めます。また、赤血球が変形する能力を高める働きがあるので、流れをさらに良くしてくれます。

【キ】きのこ
豊富な食物繊維やきのこ特有の成分β‐グルカンが、白血球などを活性化して流れを促し、さらに血糖やコレステロールの増加を防ぎ、血液をサラサラに保ちます。

【ヤ】野菜
ビタミンやミネラル、食物繊維などが含まれるさまざまな野菜をたっぷり取りましょう。これらが不足すると、細胞の新陳代謝やエネルギー代謝が低下して、血液が流れにくくなります。

【ネ】ねぎ
長ねぎ、玉ねぎ、にんにくなどのねぎ類のツンとした臭い成分には強い血栓予防作用があり、血小板の凝集を防ぎます。また、玉ねぎは血糖値を下げ、にんにくは赤血球の表面がべたつくのを防いで通過能力を高めます。


 

 

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