血液がドロドロになる原因

血液がドロドロになる原因

血液がドロドロになる原因は下記のようなものがあります。

 

自覚症状がないまま致命的な状態に至る症状をサイレントキラーと呼びます。「脂質異常症はまさにサイレントキラーです。徐々に動脈硬化が進行し、狭心症や脳梗塞に至ります……」

 

1.運動不足によって、脂肪や糖分が燃焼されずに身体に溜まり、また、新陳代謝が悪いために老廃物の回収と排出ができにくくなる。

2.強いストレスによって、血圧が上がり、コレステロール値や血糖値が上昇し、血行が悪くなる。

3.脂肪が多い食べ物や、甘い食べ物や飲み物等偏った食事によって、血液中の中性脂肪が増える。

4.過度な飲酒や喫煙によって、体内の活性酸素が増え、また、コレステロールや中性脂肪が増加する。

5.高温のサウナや高温のふろに入浴することによって、血圧が急激に変動したり、血栓ができやすくなったりする。

脳血管疾患

脳血管疾患には脳梗塞脳内出血くも膜下出血があります。脳血管疾患は発症すると命にかかわることもありますが、医療の進歩で死亡者数は減ってきており、厚生労働省の平成27年人口動態統計(確定数)によると、脳血管疾患は日本における死因第4位となっています。しかし、高齢化社会に伴い、患者数自体は年々増えています。

特に脳の血管の動脈硬化が要因で、脳梗塞の発症は増加を占めており、脳血管疾患の約60%を占めています。

脳血管疾患の危険因子は、肥満によるメタボリックシンドローム(内蔵脂肪型肥満)をはじめ、高血圧、糖尿病、脂質異常症など基礎疾患が原因になっています。

また、動脈硬化は老化現象の1つではありますが、動脈硬化が促進することで脳梗塞などの発症率は高くなります。再発率も高く、1年以内で約10%、5年以内で約30%となっています。

そのため、脳血管疾患の予防は高血圧や糖尿病などの基礎疾患の治療、食事、運動、喫煙、飲酒など生活習慣の改善を行い、健康管理に気を配ることが大切です。

 

 脳卒中の直接の原因は、高血圧です。血圧を甘く見てはいけません。脳ドックを受けた際に異常がなくても、油断は禁物です。

脳卒中は、脳の血管が詰まる脳梗塞と、脳の血管が破れる脳出血くも膜下出血といった脳血管障害を指します。それぞれ病態は異なりますが、高血圧による動脈硬化はどの疾患においても原因となってきます。血管壁に圧力がかかる高血圧の状態が続けば血管壁は厚みを増して、動脈硬化となり、これが進行した血管は詰まったり破れたりしやすくなるからです。こうした状態を防ぐには、血圧を正常値内(収縮期血圧120㎜Hg未満・拡張期血圧80㎜Hg未満)に抑える必要があります。脳出血を予防するには、血圧のコントロールが最重要課題です。

手っ取り早い高血圧対策は、塩分の摂取量を減らすこと。動脈硬化の進行を止めるには1日の塩分摂取量を10g以下に抑える必要がありますが、日本人の平均摂取量は14g。目標値をクリアするには、食材にもともと含まれている塩分だけでなく、料理で使用する調味料、食卓でかけるしょう油やドレッシングなどにも注意が必要です。

柑橘類の酸味や香辛料、だしなどを活用して味に深みを加えるようにする、食卓の調味料は「かける」よりも「つける」ようにするなど、工夫が必要です。

そしてカロリーの摂り過ぎの象徴とも言える「肥満」の解消も欠かせません。過剰な糖質(炭水化物)は中性脂肪となって体内に貯えられるばかりでなく、内臓に付いた内臓脂肪からは糖尿病や高血圧を引き起こす物質や血栓を作るホルモンが分泌されていることも明らかになっています。肥満かどうかの判断には、国際的な基準のBMI【体重(㎏)÷身長(m)の2乗】が広く用いられており、日本肥満学会では、統計的に最も病気にかかりにくい22を標準とし、25以上を肥満としています。20~22を目指して、減量するようにしてください。

コレステロールも、摂り過ぎに注意してほしいものの1つ。コレステロールの中でも悪玉と言われるLDLは動脈硬化を引き起こすばかりでなく、糖や脂質と結合して酸化変性し、ドロドロの状態で血管壁に付着して徐々に血管の内径を狭めていきます。その結果、血液の流れが悪くなるばかりでなく、血栓ができやすい環境が出来上がってしまうのです。

動脈硬化の元凶とされる高脂血症の治療は、あくまでその進行を抑え、心筋梗塞や脳梗塞など重篤な疾病の発症を予防することが目的です。

 

脳梗塞は発症の要因により、3種類に分けられます。

 

(1)アテローム血栓性梗塞

脳内の動脈硬化が進行して血栓を形成し、血管を詰まらせてしまうことによって起こる脳梗塞です。動脈硬化とは、血管の内壁にドロドロとした脂肪やコレステロールなどの塊が付着し、血管の内径が細くなってしまう状態のことです。動脈硬化は高血圧高脂血症喫煙糖尿病肥満が5大危険因子であり、危険因子を併せ持つ程動脈硬化が起こします。

アテローム血栓性脳梗塞は、首にある頸動脈と呼ばれる太い血管の動脈硬化(アテローム硬化)が原因で起こる脳梗塞で頸動脈は脳へ向かって血管が広がっていきます。その頸動脈が動脈硬化を起こすと血管内でできてしまった血栓がはがれて脳へと飛んでいき脳梗塞を引き起こします。最初は運動麻痺(マヒ)などの症状が軽くても、その後、徐々に進行することが多いのが特徴です。

動脈硬化は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が原因で起こると言われています。頸動脈の他にも、冠動脈と呼ばれる心臓に酸素や栄養を与える血管や、足の血管にも動脈硬化がみられることが多く、心筋梗塞や下肢閉塞性動脈硬化症といった病気を発症することも少なくありません。

アテローム血栓性脳梗塞の再発率は、1年で14.8%、10年で46.9%と言われています。

(2)ラクナ梗塞

脳の深部に通っている細い血管の動脈硬化が進行して血管を詰まらせてしまうことによって起こる脳梗塞です。小さな梗塞が多発することがあります。

ラクナ梗塞は、穿通動脈(せんつうどうみゃく)と呼ばれる、脳の細い動脈が高血圧などのために損傷を受けて血栓(血のかたまり)などが詰まってしまい、発症します。梗塞はとても小さく脳の深い部分に起こることが特徴です。小さい損傷のため、脳へのダメージが少なく、症状は比較的軽いことが多いのですが、何度も再発を繰り返すとパーキンソン症候群(手の震えや足が出にくくなるといった症状)や認知症の原因になるといわれています。

 

ラクナ梗塞の再発率は、1 年で7.2%、10 年で46.8%と報告されています

(3)心原性脳塞栓

心臓で出来た血栓が血流に乗り脳の血管を詰まらせてしまうことによって起こる脳梗塞です。高齢者では弁膜症などの心疾患や心房細動などの不整脈を起こしやすく、心原性不整脈は年齢が上がるほど発症の割合は増加します。心房細動とは、脈のテンポがバラバラになる不整脈のことで、加齢や心疾患などが原因で、心房が小刻みに動くことによって正しい収縮と拡張ができず、血液が滞って血栓ができやすくなります。高齢者では心房細動の有病率が高くなるため、脳梗塞予防のために抗凝固薬などを内服し続ける必要があります。

心原性脳塞栓症は、心臓の中にできた血栓が脳の動脈に流れ込んだことで、脳内の血管を詰まらせることが減で起こる脳梗塞です。不整脈など心臓が正常にリズムよく動いていない場合や、心臓病(心臓の中にある弁などの異常)があると血液が滞りやすくなり、血栓ができやすくなります。心原性脳塞栓症の再発率はこの3つの脳梗塞の中で最も高く、1年で19.6%、10年で75.2%と言われています。

 

脳梗塞の症状

・急に片方の手足の力が抜ける
・片足を引きずる
・よくつまずくようになる
・言葉が出てこない、理解できない
・ふらつきがあり、真っ直ぐ歩けない
・片方の手足がしびれる
・顔半分が麻痺して動かない
・急なめまい
・片方の目だけ物が見えない
・物が二重に見える

 

脳梗塞の治療法

・経静脈血栓溶解療法(t-PA療法)
t-PAという薬剤を点滴で投与し、脳に詰まった血栓を溶かす治療法です。治療を受けた約4割の患者さんが、回復すると言われています。この薬剤は脳梗塞発症後4.5時間以内までに開始することで有効かつ安全に使用できます。

・動脈内血栓溶解療法
足の付け根(大腿動脈)からカテーテルを挿入し、脳の詰まっている部位の手前に血栓を溶かす薬を入れる治療法です。中大脳動脈という血管が詰まった場合に行われます。発祥から6時間以内の患者に有効ですが、4.5時間以内であれば前述のt-PA療法が第一選択となります。

・血管内治療
t-PA療法が行えなかったり、効果が無かった場合に行われる治療法です。カテーテル治療で特殊な器具を使って血栓を吸い取ったり、絡め取る治療をします。この治療法は発症から8時間以内という条件があります。

 

脳梗塞の予防方法

脳梗塞を発症しやすくなる危険因子を減らすことが脳梗塞の発症予防のためには重要です。

 

・抗血栓療法
血液を固まりにくくする薬剤を治療の早期から投与することで症状の進行や悪化を防ぎます。

生活改善を根気よく

高脂血症と診断され、治療の必要が認められた時は毎月、もしくは2、3ヵ月に1回程度は定期検査の意味も込めて主治医の診察が必要となりますが、1度の治療で原因を取り除き、完治させる根本的な治療法はありません。ですから、コレステロール値や中性脂肪値を下げるために、(1)食物療法 (2)運動療法 (3)生活の改善 (4)薬物治療の4種類を組み合わせながら、治療を根気よく続けていくことになります。そこで、特にポイントとなる食生活面での対策についてまとめてみました。

高脂血症といっても、コレステロール値だけが高い人、中性脂肪値だけが高い人、両方が高い人、HDL(善玉コレステロール)が低い人では、食事療法の内容と進め方はそれぞれに違いが出てきます。それぞれの場合の基本方針は、右表や下表のようなことが挙げられます。

コレステロール値だけが高い人

コレステロール値が高いと、よく「血液がドロドロ」などと言われます。しかし脂質異常症の本人に血液ドロドロの自覚はありません。コレステロール値は血液検査をして初めてわかるものであり、基準値より高くても低くても本人に自覚症状はありません。

  1. 食事で摂取するエネルギー量を適正値にする
  2. 脂肪を摂り過ぎない
  3. 食事で使用・摂取する油脂の種類に注意する
  4. 1日の総コレステロール量を制限する
  5. 食物繊維を多く摂る
  6. 緑黄色野菜を多く摂る
  7. 大豆や大豆製品を多く摂る
  8. 塩分を控える

 

中性脂肪値だけが高い人

1)食事で摂取するエネルギー量を適正値にする

2)糖質類を控える

3)アルコール摂取を控える

4)食事で使用・摂取する油脂の種類に注意する

5)食物繊維を多く摂る

6)緑黄色野菜を多く取る

7)大豆や大豆製品を多く摂る

8)塩分を控える

 

両方の値が高い人

1)食事で摂取するエネルギー量を適正値にする

2)脂肪を摂り過ぎない

3)食事で使用・摂取する油脂の種類に注意する

4)1日の総コレステロール量を制限する

5)食物繊維を多く摂る

6)アルコール摂取を控える

7)糖質類を控える

8)大豆や大豆製品を多く摂る

9)塩分を控える

HDL(善玉コレステロール)が低い人

1)食事で摂取するエネルギー量を適正値にする

2)肥満を解消する

3)糖質類を控える

4)食事で使用・摂取する油脂の種類に注意する

5)喫煙を控える(禁煙・断煙)

 

 

脳血管疾患のリスクを上げる食べ物

アルコール

多量の飲酒は肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病を発症させるので、週1~2回の休肝日を設け、飲酒量は控えましょう。また、くも膜下出血や脳出血は飲酒量に比例して発症率が上昇します。

動物性脂肪(飽和脂肪酸)

肉の脂身、ラードなど動物性脂肪はLDLコレステロールや中性脂肪を増やします。特に注意が必要なのはマーガリンやショートニングなどトランス脂肪酸を含む油です。これらもLDLコレステロールを増やします。パン、菓子類、加工食品など様々な食品に使われています。

 

甘いもの、過剰の糖質摂取

糖質の過剰摂取は肥満につながるだけでなく、血液中の余分な糖分により血管が傷つけます。高血糖状態が続くと全身の血管が傷害され、動脈硬化が促進され、血栓ができやすくなります。

 



脳梗塞の再発率

 

脳梗塞は再発する可能性が高い病気のひとつです。今回は、脳梗塞の再発率や再発する理由、対策について見ていくことにしましょう。

脳梗塞の再発率(10年再発率)は49.7%という報告もあり、これが全体に当てはまるのであれば脳梗塞を起こした約半分の方が2回目の脳梗塞を発症することになります。脳卒中は日本の死因の第4位で、そのうち「脳梗塞」は最も多く57.0%を占めています。

再発によって亡くなる方も少なくありません。ちなみに、病気を発症してから、1年以内に再発した人の割合を1年再発率、10年以内に再発した人の割合を10年再発率と言います。

脳卒中全体で見てみると、10年再発率は51.3%という報告があります。脳梗塞以外ではくも膜下出血(SAH)が70.0%脳出血が55.6%とどの病気も高いことが伺えます。脳梗塞の1年再発率は10.0%です。つまり10人に1人は1年間で発症していることになります。

海外の研究ではありますが、再発を起こす時期について発症後の最初の30日間で再発率が最も高いと報告しているものもあります。

これは、発症後の症状の変化(悪くなったりしていないか)には注意が必要であることを意味します。変化が少しでもあった場合にはすぐに担当の医師や看護師に相談することが大切です。

再発するとどうなる?

 

脳卒中において再発を繰り返すと運動麻痺(マヒ)などの症状が改善しにくくなります。欧米の研究ではありますが、再発した人と1回のみの人で比べた際には、歩くことや、日常生活の活動(食事、歯磨きや洗顔などの整容、着替え、トイレに行く、お風呂、体を洗う)でより多く介助が必要になる人が増えています。認知症が悪化することも報告されています。

 

脳梗塞の再発予防について

 

脳梗塞の再発にかかわる要因として、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常(高コレステロール値の異常など)、喫煙、心臓病(心房細動など)などが挙げられます。これらの要因を悪化させないように予防する方法としては、医師から処方された薬をちゃんと飲むこと、血圧の管理を行うこと、リハビリ(運動)を行うこと、生活習慣(食事と禁煙)を見直すことが重要です。ここでは、それぞれの方法について詳しく解説します。

薬と血圧の管理について

 

再発予防のために、抗血栓薬を使ったり再発の原因となりやすい高血圧・糖尿病・脂質異常症の治療薬を医師から決められた期間は継続して飲み続けることが大切です。収縮期血圧(上の血圧)が130、拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以下の患者さんはそれ以上の患者さんに比べて脳梗塞の発症リスクが低いことが示されており、脳卒中治療ガイドラインにおいても目標とする血圧レベルについて少なくとも140/90 mmHg未満とするよう強く勧められています。

脳梗塞の再発予防と運動(リハビリ)について

 

脳梗塞は血管が硬くなってしまうことが主な原因の一つです。脳梗塞後の患者さんでも運動をすると血管の機能がよくなることが分かっています。また、脳梗塞の再発の原因となる糖尿病や脂質異常症も、運動により改善すること可能性があるため。普段の生活から運動を取り入れてみるのも良いかもしれません。

脳梗塞の再発予防と生活習慣について

 

・食事について

食事においては、過度な塩分摂取を控えたり、脂っこいものを適度に制限するといった一般的に言われていることを守ることが大切です。その程度については、医師や管理栄養士の指導を受けるようにしましょう。

・喫煙について

脳梗塞に関連する生活行動の1つに喫煙があることは比較的有名かもしれません。禁煙することで脳梗塞を発症する危険性は低くなります。最近では、禁煙外来なども耳にするようになってきました。体調管理で気になる方は一度検討してみてはいかがでしょうか。

・飲酒について

飲酒は、適度な量を把握することが大切です。スウェーデンの研究では、純アルコール量で約20g程度が脳梗塞のリスクが高まる1つの境目と報告しています。これは、ビールで中びん1本(500mL)、日本酒で1合(180mL)、焼酎で0.6合(約110mL)、ウイスキーでダブル1杯(60mL)、ワインで1杯(120mL)に相当します。

 

発率が高い病気ですが、しっかりと危険な要因を理解して、再発を予防することが大切です。

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