脳梗塞再発を防ぐ

脳梗塞再発を防ぐ

脳梗塞を二度と起こさないために

脳卒中は脳梗塞・脳出血・くも膜下出血のことをいいます。動脈硬化や血管の奇形などが原因で、脳の組織に血液を運んでいる血管が詰まったり、破れたりすることで発症します。脳は、私たちが生活をする中で、考えたり動いたりするための指令を出すところなので、損傷されることで手足が動かなくなったり、しゃべれなくなったり、時には意識がなくなることもあります。突然起きるものもありますが、徐々に進行するものもあり人それぞれです。

再発予防のための生活習慣

成人における血圧値の分類で「至適血圧」とされるのは

収縮期血圧が120mmHg未満かつ拡張期血圧が80mmHg未満です。

冷え込みが増すこの時期、身体は寒さを感じると体温の発散を防ぐために血管が収縮して血圧が上昇しやすくなります。

血圧

脳の血管に強い圧力がかかると脳の血管が破れたり、詰まったりすることで再発をする危険性が高くなります。

自分で血圧を測る習慣をつけることで、血圧の変動に早期に気が付き対処することができます。毎日、同じ時間に血圧を測定してメモを取る習慣をつけていきましょう。

 

血圧を上げないための日常生活での注意点

血圧と塩分の関係

塩分を摂り過ぎると血液中の塩分濃度を下げるために水分摂取が増えます。その結果として血液量が増加し、心臓から送り出される心拍出量が増え、血圧が上がります。

肥満は血圧上昇を招きやすい

肥満になるとインスリンの働きが悪くなり、インスリンが過剰に分泌されるようになります。インスリンは本来、血液中の糖をコントロールする働きをしますが、交感神経を刺激するために血圧が上がります。

臓脂肪が蓄積すると動脈硬化が促進されて高血圧・高脂血症・糖尿病を経て、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすくする病気です。肥満の方はメタボリックシンドロームの危険性が高く、今回の発症の原因になっている可能性もありますので予防や改善が必要です。

運動

①運動の種類

ウォ-キングや自転車運動のような有酸素運動を行いましょう。重たいものを持つような動作は避けましょう。

②運動時間

20~30 分としその前後でストレッチ運動などの整理体操を行いましょう。運動時間は徐々に増やすようにしましょう。

 

③運動頻度

1 週間に最低 3 日以上が望ましいとされています。また週に 3 日の場合は、隔日の方がより効果が持続するといわれています。

①無理をせず、体調の悪い時には行わないで下さい。
②食後 1~2 時間および入浴後は避けましょう。
③夏場は熱中症や脱水に注意しましょう。涼しい時間に運動することをお勧めします。水分補給を適宜行いましょう。
④冬場は防寒対策をし、冷たい外気を吸わないようにマスクを装着しましょう。

自分の脈をとる習慣をつけましょう。人差し指、中指、薬指を親指側の手首に当てて、1 分間の脈拍を数えます。普段みられない症状(脈が飛ぶ等)があれば医療機関の受診を勧めます。

⑥運動の前後に準備体操と整理体操を行いましょう。(アキレス腱伸ばしがお勧めです)・膝を伸ばして行う方法と膝を曲げて行う方法があります。可能であれば両方行った方が効果的です。

 

再発時の対応
脳卒中は再発しやすい病気です。
今までに経験のないような頭痛や吐き気、以下のような症状がおきたらすぐに救急車(119)を呼びましょう。

喫煙

喫煙は血管を収縮させるために血圧が上がります。飲酒は量が多いほど血圧の平均値が上がり、高血圧リスクが高まります。また、飲酒は食欲を増進させるためカロリーオーバーになりがちなので、肥満を招きやすくなります。運動不足も高血圧の環境要因の一つとされています。

たばこの煙には種々の有害な物質が含まれていることはよく知られています。その中のある成分は、血管の壁に働いて動脈硬化を促進したり、血管を狭めたりする作用があることが知られています。
ここでいう脳卒中とは、脳のある血管が破れることにより発症する脳出血やクモ膜下出血、それと脳のある血管がつまって発症する脳梗塞などをあわせた、脳卒中全体を意味しています。

喫煙とクモ膜下出血(男性73人、女性106人に発症)の関係は強く、たばこを吸う人は、全く吸わない人に比べて、男性で3.6倍、女性で2.7 倍、なりやすいことが示されました。さらに、1日にたばこを吸う本数が増えるほど、クモ膜下出血の発症が段階的に増えていきます。

男性では、たばこによってラクナ梗塞や大血管脳梗塞のリスクも上昇

男性では、たばこを吸えば、全く吸わない人に較べて、ラクナ梗塞(脳の中の細い血管がつまる脳梗塞で144人に発症)が約1.5倍、大血管脳梗塞(太い血管がつまることによっておこる脳梗塞で56人に発症)が約2.2倍おこりやすいことがわかりました。
40本以上の高度喫煙者では、ラクナ梗塞、大血管脳梗塞はいずれも約2倍おこりやすくなります。

 

脳卒中にならないためには、「たばこを吸わない」が原則

 

脳卒中の治療と再発予防のため禁煙しましょう。

1)減らす・軽くする・加熱式タバコへ変更は NG


禁煙開始のコツは一気に始めることです。だんだん減らす方法は失敗します。加熱式タバコへの変更も NG です。脳内のニコチン受容体の減少が得られないからです。吸いたい気分が消えず、最終的に禁煙そのものをあきらめる結果となります。喫煙は依存症です。アルコール依存症の治療において、徐々に飲酒量を減らしていく治療はありません。始めるときには、その日からタバコ・灰皿・タバコに関するものを全て捨てましょう。

2)期日を決めて一気に禁煙を開始する
3)一定の禁断症状は覚悟する(3~7 日がヤマ)
4)喫煙と結びつく生活パターンを変える
5)吸いやすい「環境」を作らない
⚫ タバコ・ライター・灰皿は捨てる
⚫ 喫煙者や喫煙場所に近づかない
⚫ タバコを買っていた場所に行かない
⚫ 3原則は「捨てる・買わない・もらわない」
6)吸いたくなったら「代わりの行動」
⚫ 深呼吸・水や茶を飲む・体操・歯みがき、etc
7)再発は「1 本だけ」から。代わりの行動で対処していけば、徐々に思い出さなくなります。

 

禁煙を始めると、特に3~7日間イライラなどの禁断症状が生まれます。しかし、代わりの行動をしてやり過ごしていきながら3~7日間が経てばひどいイライラはなくなっていきます。この3~7日間が禁断症状の最大のヤマです。その後は徐々に慣れていくと言われています。

 

JPHC研究では、脳卒中のうち、男性で17%、女性で5%は、もしたばこを吸っていなければ、予防できたと推定されます。この割合を、1999年の人口動態統計や患者調査から推定された日本全体の脳卒中に当てはめてみました。

すると、1年間で、男性で1万1000人、女性で4000人、合計1万5000人の脳卒中死亡と、男性で12万人、女性で4万人、合計16万人の脳卒中患者が、たばこを吸わないことで予防できる計算になります。脳卒中の予防には、食塩を控え、バランスの良い栄養をとり、血圧を低めにコントロールするとともに、たばこを吸わないようにすることが大切です。

喫煙は「血管」を傷めます

喫煙をすると体内に吸収され循環している化学物質が血管に「炎症」をおこします。

交感神経は緊張し、血管の収縮も起こります。

軽度の一酸化炭素中毒となるため、慢性的な酸素欠乏が生じ、その代償のため体は血液を多く生産します。

血液が固まりやすい状態(血栓形成)が生まれます。複合的な悪影響の結果、動脈内腔が狭くなり、内部に目づまりが起こり、血液の粘調度、血栓形成性が増していくのです。

喫煙と動脈硬化性疾患による死亡リスク

日本人における大規模研究において、喫煙の動脈硬化性疾患への悪影響が示されています。喫煙者は非喫煙者に比べて、心臓病死亡リスクは 1.5~4 倍、脳梗塞死亡リスクは 2~3 倍になります。タバコ煙は動脈硬化の進展を促進します。

 

喫煙は、様々ながん、心臓病、COPD、肺炎、メタボリック症候群、歯周病などの原因となり、糖尿病や脂質異常、ぜんそくの病態を悪化させます。喫煙は「健康への最大の危険因子」であり、禁煙のメリットは計り知れません。

 

禁煙すれば危険性は下がります

禁煙すると、脳卒中や心臓血管死の危険性は低下を始めます。4~5 年で喫煙をされない方と同等の危険性になるという研究報告もあります。

仕事や自動車運転について

病状はもちろん、心身の状態により制限を受けることがあります。高次脳機能障害が疑
われる場合には特に注意が必要です。主治医の先生に必ず相談しましょう。

社会福祉制度

 お金が高額になる心配が・・・☆高額療養費制度を利用しましょう
 介護が必要になる場合が・・・☆介護保険を利用しましょう

高次脳機能障害について

脳卒中や事故で脳に損傷を受けると、記憶障害・注意障害・社会的行動障害などの後遺症を生じることがあります。具体的には、「思い出せない」「気が散りやすく、ミスが多い」「計算ができない、時間がかかる」「些細なことで怒ってしまう」などです。これらは外見からはわかりづらく、日常生活や仕事など行いづらくさせることがあります。詳しくは、主治医の先生やリハビリ担当者にご相談ください。

 



 

 

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