ミドリムシパワーで健康に
ミドリムシは59種類の栄養素と特有成分が注目
ミドリムシは「葉緑体微生物」で、植物性と動物性両方の栄養素をバランス良く持っている地球上唯一の微生物です。ミドリムシは「虫」ではなく、ワカメや昆布と同様の「藻」の一種です。藻の一種なので、植物のように光合成を行い栄養分を蓄えますが、細胞を動かし動き回ることもできるので、動物性の栄養素も持っています。
1970年代にはアメリカ航空宇宙局のNASAが注目し、ミドリムシの開発や研究が行われ始めました。90年代には医薬品の開発や研究が行われ、2005年、株式会社ユーグレナが世界で初めてミドリムシの大量培養に成功しました。
このページでは、さらにミドリムシの栄養や効果培養を見ていきましょう。
59種類の栄養素を持つミドリムシ
人間に必要な栄養素。全てを手軽に。
ミドリムシには、ビタミン・ミネラル・アミノ酸など人間に必要とされる栄養素を59種類も持っています!そのため「完全栄養素」とも呼ばれています。
その栄養素は、動物性と植物性の両方の栄養素をバランスよく持っています。雑誌の日経ヘルスでは「たった1gのミドリムシの粉末で飢餓の子供達が救える」と書かれていました。それほど人間には欠かせない新素材としてミドリムシは注目されているのです!
ミドリムシには、足りない栄養素はないとも言われており、ビタミンB1は、ニンジンやトマトの約360倍。ナトリウムは、カボチャの約540倍。現代人に不足がちな亜鉛は、トマトの約753倍。(フジテレビ「とくダネ!」より)
アミノ酸 18種類 |
バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、スレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン、グリシン、セリン、シスチン |
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不飽和脂肪酸 11種類 |
DHA、EPA、パルリトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサジエン酸、ジホモγ-リノレン酸、アラキドン酸、ドコサテトラエン酸、ドコサペンタエン酸 |
ビタミン 14種類 |
α-カロテン、β-カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK1、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン |
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ミネラル 9種類 |
亜鉛、リン、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン、銅 |
その他 7種類 |
パラミロン(βグルカン)、クロロフィル、ルテイン、ゼアキサンチン、GABA、プトレッシン、スペルミジン |
ミドリムシは青汁を越えるビタミン
青汁に代表される野菜と比べても豊富な栄養価(ビタミン14種類)だけでなく、ミドリムシにはミネラル9種類、アミノ酸18種類、魚に多く含まれるDHA、EPAも含有しています。更に世界中で認められ、最も注目されているβグルカンの結晶体までも天然の形で含有しています。人間に必要な栄養素が59種類、量、質、バ ランス、吸収率全てにおいて抜群です。
ミドリムシ | モロヘイヤ | ケール | カボチャ | 大麦若葉 | |
ビタミンA | 174 | 10 | 2.5 | 0.73 | 29.5 |
ビタミンB1 | 27.9 | 0.18 | 0.06 | 0.07 | 0.9 |
ビタミンB2 | 5.6 | 0.42 | 0.15 | 0.06 | 2.03 |
ナイアシン | 37 | 1.1 | – | – | 5.4 |
ビタミンB6 | 1.07 | 0.35 | – | – | 0.96 |
ビタミンB12 | 10.1 | – | – | – | 0.5 |
ビタミンC | 425 | 65 | 81 | 16 | 269 |
ビタミンE | 155 | 6.5 | 2.4 | 2.1 | 20
|
アミノ酸も理想的なバランスのミドリムシ
ミドリムシのアミノ酸バランスを100とした時のバランスがとても理想的で、成人の必須アミノ酸もすべて含まれています。
アルギニン | 4.19g | アラニン | 3.03g |
---|---|---|---|
リジン | 2.83g | グリシン | 2.03g |
ヒスチギン | 1.06g | プロリン | 2.45g |
フェニルアラニン | 1.79g | グルタミン酸 | 4.90g |
チロシン | 1.73g | セリン | 1.71g |
ロイシン | 3.30g | スレオニン | 2.00g |
イソロシン | 1.57g | アスパラギン酸 | 3.83g |
メチオニン | 0.87g | トリプトファン | 0.70g |
バリン | 2.57g | シスチン | 0.66g |
分析:日本食品分析センター(ミドリムシ100g中)
細胞壁がないので消化率が高い
93.1%の高い栄養消化率
ミドリムシには多くの栄養素を含んでいます。しかし、しっかり消化吸収されなければ意味がありませんよね。通常、植物には細胞壁があり栄養消化率は約40%だと言われています。しかし、ミドリムシには細胞壁がありません。そのため大変高い栄養消化吸収率で、なんと93.1%です!
ミドリムシに含まれる「パラミロン」に大注目
地球上で「ミドリムシ」だけが持つ栄養素
パラミロンとは、β-グルカンの一種でミドリムシにしか含まれてない成分で、現在、医薬品などの応用も期待されている成分です。β1.3-グルカンが凝縮された塊で、ユーグレナだけに含まれる大変貴重な成分です。
表面には無数の小さな穴が開いており吸油性と吸水性に優れています。また、食物繊維のように消化されにくい特性を持っています。さらに、ユーグレナにはクロロフィル(ほうれん草などに含まれる葉緑素)も豊富に含んでおり、体の中をスッキリキレイにしてくれます。
デトックスで世界が注目するパラミロン
パラミロンとは、β-グルカンの一種でミドリムシ(学名:ユーグレナ)にしか含まれてない成分で、現在、医薬品などの応用も期待されている成分です。β1.3-グルカンが凝縮された塊で、ユーグレナだけに含まれる大変貴重な成分です。
表面には無数の小さな穴が開いており、吸油性と吸水性に優れています。また、食物繊維のように消化されにくい特性を持っています。さらに、ユーグレナには クロロフィル(ほうれん草などに含まれる葉緑素)も豊富に含んでおり、体の中をスッキリキレイにしてくれます。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の原因となる中性脂肪やコレステロールを吸収し、体外に 排出する「パラミロン」という物質が注目されている。大阪府立大や東大などの研究チームがパラミロンを含む微細藻類の大量培養に初めて成功し、実用化が本格化した。人体に 有害なものを体外に出すデトックス(解毒)効果とともに、バイオ燃料や二酸化炭素(CO2)を吸収するエコ効果も期待されている。
パラミロンは微細藻類「ユーグレナ」にしか含まれていない食物繊維成分だ。ユーグレナとは、池や田んぼなど、私たちの身近にいるミドリムシのこと。その大きさは、わずか0.05-0.1ミリ。
ユーグレナには細胞を変形させて運動することができる動物的な性質と、光合成するという植物的な性質 があり、動物と植物の中間的な存在と言われている。顕微鏡で見ると、赤い斑点が目のように見えることから、ラテン語の「美しい(eu)」と「目(glena)」という単語から名付けられた。
とても小さいため、実用化には大量培養できるようにすることが必要だった。そこで大阪府立大と東大、近畿大などが共同研究グループを結成し、05年に大量培養に成功した。
「体に不足している栄養素を補給できるうえ、体に不要なものを排出できるという両方の機能を兼ね備えている。それがユーグレナの特徴だ」。大阪女子短期大学長で、大阪府立大名誉教授の中野長久氏(農学博士)は語る。中野氏は30年以上にわたって研究に携わり、共同研究チームの代表の一人でもある。
ユーグレナに含まれるパラミロンは、キノコなどにも含まれるβ1、3グルカンによって構成される三重 らせん状の高分子体だ。中野氏によると、パラミロンの表面には無数の微小な穴があり、そこに脂肪やコレステロールを取り込むことができる。しかも消化されないのでそのまま体外に排出できるという。
生活習慣病など、肥満が原因となる病気が多い現代では、体内にある不要物質を外に出す「引き算による健康維持」が重視されるようになってきている。パラミロンは中性脂肪などのほか、人体に入った有害重金属を排出する作用も持っており、「引き算」の役割を担うものとして注目されている。
加えて、便通を改善して腸の働きを良くする効果があるほか、腸管の粘膜細胞を刺激して免疫機能をアップさせる力もある。
では、栄養補給としての効果はどうか。
ユーグレナはパラミロン以外にもたくさんの栄養素を含んでいる。日本食品分析センターなどによると、ビタミン群(ビタミンB1、B2など)のほかにもミネラル(亜鉛、リン、カルシウム、マグネシウムなど)やアミノ酸(グルタミン酸、ロイシンなど)、不飽和脂肪酸(DHA=ドコサヘキサエン酸、EPA=エイコサペンタエン酸=など)など、人間が体外から摂取すべき栄養素のほとんどすべてを含んでいると言われている。
しかも、野菜より消化されやすく、内部の栄養素を効率的に体内に取り込むことが可能だ。錠剤のほかクッキーやパスタなどに加工して摂取することもできる。魚や野菜を中心とした和食より肉食傾向が強くなってきた現代人にとって、ユーグレナの果たす役割は大きくなってきているようだ。
さらに、CO2の抑制など環境面でも活用できる。CO2の吸収能力に優れ、その濃度が高くなるほど成 長スピードが上がるという特徴があるからだ。大量のCO2を含む火力発電所の排ガスを利用して、ユーグレナを大量培養できることが、既に実証されている。また、化学処理するとバイオ燃料になることも実験で明らかになった。このため、ユーグレナからバイオ燃料を生み出し、それを燃焼した排ガスでさらに大量培養する――というサイクルを作り出すことも可能という。
中野氏は「ユーグレナが普及すれば、食糧問題と環境問題の両方を同時に解決できる。世界的な食糧危機の到来が予想されている。ユーグレナが重要な役割を果たす時代は、そう遠からずやってくるはずだ」と期待している。
世界で唯一をミドリムシを屋外培養している東京大学発のベンチャー企業である株式会社ユーグレナ社の東証一部上場により注目を集めています。ミドリムシはテレビや雑誌など様々なメディアで取上げられています!