「衰退途上国」日本

「衰退途上国」日本

リベラルはなぜ新自由主義改革に賛同したか 佐藤:有名なマルクス経済学者の大内兵衛さんまで、「この不況は、放っておいたほうが資本主義は健全になる」という旨の発言をし、赤字国債発行絶対反対を表明されたとのこと。どうも日本では、マルクス経済学すら市場原理主義に通じているらしい。これぞ「マルゆう」、マル経が言うな(笑)。 戦後日本で左翼とか革新とか言われた人たちにとって、国家とは「悪しき権力」であり、抗議・抵抗・打倒の対象でした。それに対して保守がナショナリズムを唱え、日本的なるものを擁護する、この図式が長らく存在していたわけです。ところが平成に入ったら保守の側が「これからは新自由主義とグローバリズムだ。国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去った!」と、ナショナリズムをぶん投げるようなことを言い出した。 おまけに左翼はずっと、国連中心主義的なコスモポリタニズムという形で、政治主導型のグローバリズムを唱えてきています。保守のグローバリズムは経済主導型なので、そこはちょっと違うんですが、「日本(あるいは国家)の否定」に関しては変わらない。 左翼が新自由主義的改革に抵抗できないのも、そう考えれば当然の帰結 […]